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  • 執筆者の写真すずきあさよ

住宅街の公園に用意された家庭用のプールを見ていると……

早朝、公園のベンチで「バンビ 森に生きる」(フェーリクス・ザルテン著、福音館書店)を読んでいました。


ノロジカの子バンビと、母親とのやりとり。そして、森に暮らす生き物たち。一寸先は闇、生きるのは厳しく危険がいっぱいだけれど、乗り越えて生きるバンビの姿に引き込まれます。


周りの音が聞こえなくなるほど、夢中になって読んでいました。夏の暑さで喉が渇いて、ふと、顔をあげると、早朝、公園に来たときにはなかったものが置かれていました。


水飲み場の前に、ビニールプールとたらいが置かれ、水が張ってあったのです。近くの保育園の保育士さんが園児用に準備をしていったようです。

蛇口から出したばかりの水はとても冷たいので、前もって準備しておくのも、やさしさですね。夏のおひさまがプールの水をちょうどよい冷たさにしてくれます。


バンビを読んだ後だったからでしょうか。この風景を見ていて、私の子どもの頃を思い出しました。


夏がくると、母がよく家の前に古いベビーバスや、たらいに水を張ってくれて、水遊びをしたものです。やはり、水遊びをはじめる2、3時間ほど前に準備をしてくれて、気持ちよい冷たさで遊びました。


思わず、足をちょこっと入れてみたくなりました。





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