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  • 執筆者の写真すずきあさよ

一人で楽しむ休日!小樽の銭湯でレトロな温泉につかる

更新日:2022年7月9日

突然ですが、私は人と会うのと同じくらい、一人になって好きなことをする時間を取る必要のある人です。


一人で好きなことに没頭しているときに、よく直感が働き、アイディアやひらめきも豊かになります。雑然としていた頭と体が、スッキリして、神さまと、心で会話しているような温かい感覚になれるのも、このようなひとときなのです。



最近のお気に入りは、小樽をぶらぶらと楽しむこと。ですが、少し前まで、「小樽」には、さほど関心がありませんでした。



それは、函館と比較していたからです。大阪や東京に住んでいた小学生の頃は、毎年のように、夏休みの一か月間、祖父のいる函館で過ごしていました。そして、18歳で函館大谷短期大学に入学してから、42歳まで函館に在住していたのです。



そのため、どうしても、函館びいきでした。同じ港町でも、小樽より、函館のほうがずっといい!!と思っていたのです。(小樽のみなさま、ごめんなさい)。



それが、いまでは、すっかり、小樽をぶらぶらすることが癒やされるひとときとなっています。



私の好きな「JR南小樽駅」の周辺にある、3つの銭湯は下記の通りです。



小町湯温泉

本日、紹介する銭湯の中で、もっとも、レトロな温泉銭湯です。どれほどレトロかというと、北海道最古というレベル。

札幌から小樽行きの列車に乗り、ローカル列車の車窓から、写真の銭湯マークの描かれた古い煙突を見つけたときには、そのノスタルジックな風景に、軽い興奮さえ覚えました。


外観といい、看板や煙突といい、レトロ感がたまりません。ラジウムではなく、ラジユームになっているのも、お気に入りのひとつです。

創業は、明治12年以前という、小町湯温泉ののれんをくぐり、扉を開けると、明治時代からあるらしい木札のげた箱があります。


げた箱の次は、昔ながらの「番台」。今時の、「受付」ではなく、番台から男風呂も女風呂も見渡せるアレ。脱衣所にロッカーはなく、かごです。



浴室には大きくて深い浴槽が中央にドンとあり、熱いお湯が沸いています。温泉の泉質はナトリウム硫酸塩炭酸水素塩泉。「いい湯だな、ハハハァン」と歌いたくなるムードがお気に入りです。



本日、紹介する3カ所のなかで、もっとも好きな銭湯温泉でしたが、2021年10月24日、惜しくも施設の老朽化で閉店となってしまいました。たまたま、最終営業日に入浴できたことを誇りに思っています。


ノスタルジックな外観はぜひ、残して欲しい!!


住所:小樽市信香町11−4

JR南小樽駅徒歩6分


神仏湯温泉

名前がすごい。私がライターで取材に行ったとしたら、まず、「神仏湯温泉の由来について」質問することでしょう。


想像力をフルに働かせて、神仏湯のある住ノ江には、小樽総鎮守「住吉神社」や、カトリック教会「住ノ江聖堂」、「浄暁寺」などのお寺、もう少し足を伸ばすと、小樽聖公会や水天宮のあるエリアだからでしょうか。


神仏湯温泉には、タオルと石けんを無料で貸し出すうれしいサービスがあるので、荷物を少なくしたいミニマリストにもおすすめです。


地下1300メートルから59.6度の温泉が豊富に湧き、泉質は、ナトリウム塩化物硫黄塩泉。なんといっても、熱い源泉掛け流しの浴槽があるのがポイントです。



住所:小樽市住ノ江1丁目5−1

JR南小樽駅より徒歩5分


大正湯

創業大正2年、これまた、なんともユニークな銭湯です。何がユニークかというと、浴室に水中歩行や泳ぐことのできる、大型水風呂、つまりプールがついていること。


プールは男女両方についているのではなく、一方だけ。浴室が男女、日々入れ替わり、プール付きの浴室は奇数日が女子側、偶数日が男子側なので、必ず、プールを楽しみたい人は日付のチェックをしてください。


小樽在住、子育てママ美容師さんが、「あさよさんには、絶対、行って欲しい銭湯」と、熱く教えてくれました。


「プールにいきたい!!」と我が子にせがまれ、連れて行きたいけれど、ママとしては水着に着替えるのが面倒、という日に利用するらしい。浮き輪をつけてもよいらしく、プールとお風呂で一石二鳥!! 


ちなみに、私は奇数日に休みが重ならず、2021年11月21日現在では、銭湯でプールは未体験となっています。体験できたら、後日、ここに追記します。


大正湯の泉質は低張性中性冷鉱泉。ぬるめのお湯で、ゆったり過ごすのが好きな人に良いかもです。


どのようなプールか見てみたい人はこちらのリンクをチェックしてみてください。


住所:小樽市花園4−14−15

JR南小樽駅から徒歩13分


いずれも、銭湯料金で入浴できます。




ところで、一人で訪れると、温泉につかりながら、初めて会った人とも会話が弾むのも良さと思っています。


先日は、湯上がり後に、ドライヤーをかけていたときのことでした。浴室の扉が開き、見知らぬご年配の女性に、「姉さん、悪いけれど、番台に行って、大きい風呂椅子をかりてきてほしいの。」と、頼まれました。



どれどれと、番台へ行くと、大きな風呂椅子の貸し出しがありました。「おかりしますね」と、浴室に持って行くと、「ありがとう、ありがとう。本当に助かるよ。お姉さん」。(北海道では、私の年代の人は初めてでも「姉さん」、ご年配の人は「かあさん」と呼ぶことがあります。)



そういえば、函館でも、「お姉さん、悪いけれど、番台に行って……」ということがよくありました。



ちなみに、私は札幌でも銭湯に行きますが、見知らぬ人に何かを頼まれたことなどありません。



このような、小樽や函館の港町っぽい、人間関係に風情を感じ、私には心地よいのです。



時には、パソコンもスマフォも電源オフにして、小樽でノスタルジックに浸るひととき。休む時は、思い切り休もう。好きなことに没頭しよう。罪悪感を持つ必要はありません。


小樽の町をぶらぶらして、海を眺め、温泉でリラックス。すると、帰る頃には、「あぁ、神さま、楽しむ時間も、必要なお金も、与えてくださってありがとうございます」と、ハートに感謝があふれてきます。










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